水の豆知識

水の遺産(いさん)

男の子
スイドウマン、水の遺産(いさん)って、どういうこと?
水道マン
人間は、生まれた時から死ぬまで、水と切っても切れない関係にあるんだ。だから、水を手に入れやすいところに住み、水に感しゃしながら生きてきたんだ。
沖縄でカーとよばれる、わき水や井戸(いど)などは、水とともに生きてきた地いきの人々の大切な場所であり、すぐれた遺産(いさん)というわけなんだよ。
男の子
ふ~ん。水って単じゅんなものじゃないんだね。
水道マン
そうだね。いろいろなカーを見てごらん、線香(せんこう)が置かれたり、お年よりが、おいのりをしている時もあるはず。
それは、くらしの中で、水がいかに大切にあつかわれてきたかをしめす、一つのしょうこでもあるんだよ。
金武(きん)ウッカガー

金武(きん)ウッカガー

仲村渠(なかんだかり)ヒージャーガー

仲村渠(なかんだかり)ヒージャーガー

垣花(かきのはな)ヒージャー

垣花(かきのはな)ヒージャー

 「カー」はまた、地いきの人々の出会いの場であり、じょうほう交かんの場でもありました。そこに集まった人々は、水を飲んだりくんだりしただけではなく、さまざまな話をしながら野菜をあらい、せんたく物をあらい、クワなどの農具をあらいました。そこは、近所の人々が毎日顔を合わせる、コミュニケーションの場でもあったのです。
 こうして地いきの人々とともに生きてきたカーは、水道が各家庭に引かれるようになったつい最近まで、人々の生活をささえ続けた大切な場所だったのです。

水道マン
カーには、地下水がわき出た所や、人間のほった井戸(いど)もふくまれてるんだ。また、いろんな種類があるよ。下の表をみてごらん。
村ガー 地いきの人々が共同で使う井戸(いど)のこと。
ウブガー 産まれたばかりの赤ちゃんの額(ひたい)に水をつける、ミジムイとかウビナディ(水なで)とよばれるぎ式が、沖縄にはあります。ウブガーとは、そのための水をくむカーのことです。
ヒージャーガー 地下からわき出る水を、「かけひ」や「とい」で受けて流す泉(いずみ)のこと。
クラガー(暗川) どうくつの中などからわき出る泉(いずみ)のこと。暗い場所にあることから、こうよばれるようになったのでしょう。
男の子
いろんな種類があるんだね!

まえのページにもどる

ページのトップへ